読書生活2008年6月号
<2008jun>
8冊。
<読了>
(おすすめ)
●佐藤優「「国家の罠」-外務省のラスプーチンと呼ばれて」新潮文庫2007
→筆者は鈴木宗男事件で逮捕された外交官。現在も係争中である。佐藤優は大悪人というイメージだったが、それは間違いと思った。
超力作。内容が濃い。無駄なところなし。
日露交渉の舞台裏、外務省内の権力争い、国策捜査の実態を織り交ぜながら小泉構造改革の本質に鋭く迫る。
●戸部良一ほか「失敗の本質-日本軍の組織論的研究」ダイヤモンド社1984
→日本軍が負けた理由は組織の欠陥にあった。その欠陥とは自己革新機能の不備である。この問題は戦後も反省されることなく、現在の日本の組織に受け継がれている。
東京裁判で東条英機は開戦を踏みとどまらなかった理由を「それでは部下がおさまりません」と答えたそうである。呆れてはてる。兵隊の命より組織での自分の立場の方が大事、それが日本のエリートの実態だった。今も確かにそういう奴は多い。
いちいち納得。リーダ、マネージャに限らず「必読」である。
(まあまあ)
●ヨースタイン ゴルデル、訳・池田 香代子「ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙」日本放送出版協会1995
→哲学書としては異例の大ベストセラー。
主人公は15歳の少女。主人公といっしょに西洋哲学の基礎と歴史を学べます。ぶ厚いです。
●齋藤孝「原稿用紙10枚を書く力」大和書房2004
→3色ボールペンの利用法などを解説。とにかく毎日書けと。
●齋藤孝「「頭がいい」とは、文脈力である。」角川書店2004
→文脈力とは、相手や場の文脈を理解する力と自分の文脈を伝える力の二つを合わせたものだそうである。
●和田秀樹「自分の考えを「5分でまとめ」「3分で伝える」技術」新講社2006
→要点をまとめよ、ということである。コーネル式ノート作成法は参考になった。
●藤原正彦「祖国とは国語」新潮文庫2005
→前半は「国家の品格」とほぼ同じ内容。後半は藤原家を題材にしたエッセイ。
●五木寛之「大河の一滴」幻冬舎文庫1999
→プラス思考には限界がある。「マイナス思考」こそ、疲れ切った現代人んには必要と説く。豊富な仏教知識を背景にしている。心が洗われる作品である。
8冊。
<読了>
(おすすめ)
●佐藤優「「国家の罠」-外務省のラスプーチンと呼ばれて」新潮文庫2007
→筆者は鈴木宗男事件で逮捕された外交官。現在も係争中である。佐藤優は大悪人というイメージだったが、それは間違いと思った。
超力作。内容が濃い。無駄なところなし。
日露交渉の舞台裏、外務省内の権力争い、国策捜査の実態を織り交ぜながら小泉構造改革の本質に鋭く迫る。
●戸部良一ほか「失敗の本質-日本軍の組織論的研究」ダイヤモンド社1984
→日本軍が負けた理由は組織の欠陥にあった。その欠陥とは自己革新機能の不備である。この問題は戦後も反省されることなく、現在の日本の組織に受け継がれている。
東京裁判で東条英機は開戦を踏みとどまらなかった理由を「それでは部下がおさまりません」と答えたそうである。呆れてはてる。兵隊の命より組織での自分の立場の方が大事、それが日本のエリートの実態だった。今も確かにそういう奴は多い。
いちいち納得。リーダ、マネージャに限らず「必読」である。
(まあまあ)
●ヨースタイン ゴルデル、訳・池田 香代子「ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙」日本放送出版協会1995
→哲学書としては異例の大ベストセラー。
主人公は15歳の少女。主人公といっしょに西洋哲学の基礎と歴史を学べます。ぶ厚いです。
●齋藤孝「原稿用紙10枚を書く力」大和書房2004
→3色ボールペンの利用法などを解説。とにかく毎日書けと。
●齋藤孝「「頭がいい」とは、文脈力である。」角川書店2004
→文脈力とは、相手や場の文脈を理解する力と自分の文脈を伝える力の二つを合わせたものだそうである。
●和田秀樹「自分の考えを「5分でまとめ」「3分で伝える」技術」新講社2006
→要点をまとめよ、ということである。コーネル式ノート作成法は参考になった。
●藤原正彦「祖国とは国語」新潮文庫2005
→前半は「国家の品格」とほぼ同じ内容。後半は藤原家を題材にしたエッセイ。
●五木寛之「大河の一滴」幻冬舎文庫1999
→プラス思考には限界がある。「マイナス思考」こそ、疲れ切った現代人んには必要と説く。豊富な仏教知識を背景にしている。心が洗われる作品である。
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