久々の読書生活(再開準備号)

すみません。読書生活、更新さぼりっぱなしで。
最近FBとTwitterばかりやってました。。。


そろそろ再開しますので、またよろしくお願いします。


以下FBで発信していた内容を転記します。



<2011年8月(暫定版)>


■山崎紀美子「日本語基礎講座ー三上文法入門」ちくま新書2003。

 「象は鼻が長い」で有名な三上文法の入門書。ここあった新聞は? という質問には「(新聞が)あそこにあります」と「(新聞を)片付けました」の二通り答えがある。確かに。これも話が噛み合わぬ原因になるなと。目からウ ロコ。

2011年8月17日0:18 

スペンサー・ジョンソン「頂はどこにある?」扶桑社2009。
「チー ズはどこへ消えた」の人。前作同様米国で大ヒットした。人生必ず順境と逆境を繰り返す。どちらの状況でも前向きに、それが幸せの秘訣て話。足利尊氏、三徳 の一つに「負戦でも堂々としていること」て梅松論にあったのを思い出す。   
2011年8月14日12:51 

安西徹雄先生「英語の発想」ちくま学芸文庫2000。
福沢諭吉が訳し たアメリカ独立宣言。あまりの名訳にしびれます。英語が名詞駆動、日本語が動詞駆動ということを喝破されてたのですね。明治の知性恐るべし。それにして も、日本人の翻訳力が明治大正昭和平成と下るにつけ低下しているのはなぜかしら。
2011年8月12日22:15    


■荒木博之「日本語が見えると英語も見える」中公新書1994。

日本語と英語では、世界の認識の仕方がまったく違う。おはようございます、とGood Morningでは意味が違う。まったく同感です。ただ、細かいこと気にしすぎるてのも、日本人が英語下手な原因とも思う。
2011年8月11日1:10

筆坂秀世「論戦力」祥伝社新書2009。
セクハラ疑惑で議員辞職。のち所属の共産党からも離党。ていう強烈な方。実際の国会答弁を並べて批評。小泉氏以前の歴代総理が流石に議論巧者だったことが分かる。不破哲三氏の質問をべた褒め。共産党と和解したのかな。
2011年8月8日1:19    

マックス・ウェーバー「職業としての学問」岩波文庫1936。情熱は「霊感(思い付き)」の地盤である。情熱をもって働いたからといって、良いアイデアが 思い浮かぶ保証はないが、情熱もないのにアイデアを得るてことはない。情熱を持てない仕事をするのも、それでプロを称するのもやめるべきです。
2011年8月7日2:01 

マルクス「賃労働と資本」岩波文庫1935。
資本論の入門書として旧 ソ連で発刊されたのの日本語版。戦前から岩波文庫にあった、てのにびっくり。要は「働けば働くほど労働者の生活は苦しくなる」て話である。資本論で述べら れている利益のもうひとつの源泉イノベーションについては、あえてスルーか。
2011年8月6日23:42

エンゲルス「空想より科学へ」岩波文庫1946再読。個々の存在ではなく、存在間の関連・生成死滅・運動(の法則性)に注目せよ。てのは、まさに科学的。 現代経済学にも継承されてる。しかし「それしかない」て言い出すと非科学。インチキ宗教。市場原理を含む原理主義の胡散臭さもそこです。
2011年8月6日16:37 

デイリー・ヨミウリ編「ヘンな国、困った国ニッポン」中公新書2002。
外国人にとって非常に住みにく国、ニッポン。人権無視の低賃金労働も横行する。負の遺産の蓄積は、さっさやめんといけません。
2011年8月5日8:28

植島啓司「「頭がよい」って何だろう」集英社文庫2003。
物事を区別したり、いくつかの集合に分けたりするよりも、異なる分野の事柄を自由に結びつけた り離したりする思考の動きの方が本質的だ。構造主義以降にばかり注目してたが、それ以前の哲学も勉強しなきゃ、と猛省。デュルケムとかモームとか
2011年8月2日13:33

桂文珍「落語的笑いのすすめ」新潮文庫2006。
落語は、漫談と同様のオムニバス形式の枕と、1本のストーリーを語る部分とで構成される。ああ、たしかに。最近のお笑いはもっぱら漫談形式
2011年8月1日8:48 

石田佐久馬「国語教師の会の日本語上達法」講談社+α新書2005。
さらっと読める本でした。「殿がそう申されたのか?」て、聞いたことありそうだが、もちろん間違い。「さ」入れ言葉も要注意。休すま「さ」せて頂く。「さ」は要らない。
2011年8月1日2:08



<2011年7月>

■清水義範「日本語の乱れ」集英社文庫2003。
日本語の二人称三人称 表現の多さは多分世界一。造語法的には場所で人を表すてのが多。「御前様」とか「彼」とか。一方、多いてのは言葉の意味が変り安い(インフレし安い)てこ とでもある。区分が厳密てことも。そのへん敏感でないと日本語は使えないす。
2011年7月31日17:18

瀬島龍三「大東亜戦争の実相」PHP文庫2000。
著者は「不毛地 帯」の主人公、壱岐正のモデル。元大本営参謀、戦後は伊藤忠会長。国家権力の中枢が、意外にも、ろくに情報の収集分析をせず、感覚的に意思決定していたこ とがよくわかる。今も大して変わらんよな。どうしたものか。
2011年7月29日4:09

塩野七生先生の「男たちへ」文春文庫1993。
頭が良い男は、自分な りの姿勢(スタイル)を持っている。たしかに。ハリーポッター「不死鳥の騎士団」で、ダンブルドアがパッと消えるシーン。Well, He has a style. ての吹き替えが「先生は粋ですから」だったのを思い出す。
2011年7月21日0:39

小笹芳央「会社の品格」幻冬舎2007再読。
会社は不祥事を起こしやすい宿命を背負っている。その通り。経済合理性とやらの陥穽である。穴に落ちないためには、社会のためになってるか?て問いかけ繰り返すしかない。
2011年7月18日7:13

松村劭「戦術と指揮」PHP文庫2006。
一種のビジネス書かと思いきや本格的な戦争戦術入門書。著者は元陸将補。「指揮官が、勝利に自信のない命令を引き受ける・発っすることは、罪悪である」ナポレオン。
2011年7月17日1:54

あふれかえる本を整理しよ。と、思ったらいくつか読み耽ってしまい、なかなか進まず。小林吉弥「田中角栄の人を動かすスピーチ」講談社+α文庫2003。清水義範「日本語がもっと面白くなるパズルの本」公文社文庫1997。谷沢永一「百言百話」岩波新書1985。
2011年7月16日18:07

白須英子「イスラーム世界の女性たち」文春新書2003を読む。
「千夜一夜物語」のシャハラザードみたいに勇気と機知に富む女性たくさんいたのですな。彼女たちが目指したのは男女平等。しかし、それが皮肉にも男性的(伝統 的)価値観を擁護しちゃってる。21世紀は、そこ突破する時代でしょな。
2011年7月16日

堀田 力「「人間力」の育て方」集英社新書2007を読む。
田中角栄を追い詰めた敏腕検事が「ゆとり教育推進論者」とは、ちょっと驚き。エリート教育で絞られた のがホント嫌だったんですね。四則演算と新聞の見出しが読める程度の漢字力で十分生きてける、てのはちょっと無理。
2011年7月15日21:40

桜井章一「負けない技術」講談社+α新書2009。
「勝ちたい」という欲が人間を弱くする。さすが伝説の雀士。いいことを。日本の武術も「必勝」ではなく 「不敗」を目指した。「勝てばよい」というイデオロギーに毒されたのは日露戦争からか? すっかり定着した今。いろいろ負けるのは当然か。
2011年7月15日

■夢枕獏「夢枕漠の奇想家列伝」文春文庫2009。
阿倍仲麻呂。「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも」。日本という場所に戻り たかったというより、親類縁者に会いたかったのでしょうな。人間関係が干上がった今どきの日本人には理解できない感情かも。
2011年7月14日

山田咲道「ダメ上司論」日経新聞2009読了。
「バカ社長論」の続編。引用されてた平澤興氏(脳神経解剖学者、元京大総長)の言葉。「本当に一流の人というのは田舎のおっさんみたいですな。俗的に賢くならず、少し間の抜けたところもある」後半だけ少し自信あるが。。。
2011年7月11日

内田樹先生の「下流志向」を読み返す。
学びのプロセスとは、自分の理解の枠組みをいったん「かっこに入れて」、今は理解できなくても、そのうち理解できる かもしれないメッセージに敬意と忍耐をもって応接すること。その通り!「これって意味あるんすか?」てな態度の先に、成長はないのです。
2011年7月11日

■早坂隆「日本の戦時下ジョーク集」(太平洋戦争篇)中公新書2007を読む。
日本のお笑い芸人達。戦争中もがんばってたんですね。大阪の歌舞伎座。戦局悪化でいったん閉鎖。でもすぐ復活。その名も「戦力増強館」。これが一番のジョークだ。
2011年7月11日

■Robert D. Austin, Shannon O'Donnell, Richard L.Nolan 「ビジネスリーダーにITがマネジメントできるか」(The adventures of an IT leader)日経BP出版センター2010を読む。
IT素人のヤンエグが突然CIOに任命され奮闘する小説。著者は欧米ビジネススクールの先生方。授業用に書いた。欧米も日本もIT 屋のしんどさは変わらんてことです。
2011年7月11日


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