読書生活2008年7月号

7月4日、京都に行きました。某メーカーのユーザー会です。

京都って、ナイスにはsweet and sorrowな街なのですよね。

なぜか?

それは秘密。


Parting is such sweet and sorrow.
⇒別れは、かくも甘くせつない
(シェークスピア)


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今月の紹介冊数:14

(おすすめ:4、 まあまま:10)



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【今月のおすすめ】

●古川 裕倫「「バカ上司」その傾向と対策 」集英社新書2008

 できの悪い上司を3パターンに分類。傾向と対策を紹介。
   ・イヤな上司(性格や態度が悪い)
   ・ダメな上司(能力が無い)
   ・バカな上司(会社の害になる)
  

 著者は三井物産出身とのこと。
 そんな会社でもバカはいるのですな。
 

●山本 直人「話せぬ若手と聞けない上司」新潮新書2005

 「近頃の若手」に対する指導法。
  最近の若手は「猫型」とのこと。妙に、納得。

著者は博報堂出身。
  広告代理店の新入社員ともなれば、日本語には強いはず。

  それが「猫に小判」は知ってても「仏作って魂入れず」は
  知らん者がいる!? 
  びっくりしました。
  日本の教育は大丈夫でしょうか?
  若手との会話に悩む40代は必読。


●堀 栄三「大本営参謀の情報戦記-情報なき国家の悲劇」文春文庫1996

 大本営第一部(作戦担当)は、第二部(情報部)を無視して、無謀な作戦を連発。
 その結果、たくさんの将兵が犬死しました。

 現在の日本も相変わらずの「情報軽視」社会です。CIAやKGBのような情報機関もありません。  
 悲劇を繰り返さぬようにしたいものです。

 
 情報機関の情報収集と分析の方法は、我々にもたいへん参考になります。

 まず公開されている情報を徹底的に分析する。
  これで秘密情報の90%以上はカバーできるそうです。

 次に人脈から情報入手。


●阿刀田高「新約聖書を知っていますか」新潮文庫1996

 新約聖書の入門書。
 受胎告知からヨハネの黙示録までひと通り解説。
 イスラエル現地取材もあり。

 説教くさいところがないのがいいです。
 西洋人と仕事をする人は、読んでおくとよいと思います。


【まあまあ】

●橋本 治「上司は思いつきでものを言う」集英社新書2004 

 大部分の人は「上司の仕事」を「命令すること」と誤解している。
 本来は、チームの管理者または監督。
 部下の仕事がうまく行くようにチェックや指導をするのが仕事。
 
 みなさんの上司はだいじょうぶでしょうか?  

●ウォルフガング・ロッツ「スパイのためのハンドブック 」ハヤカワ文庫1982(訳・朝河 伸英)

 佐藤優氏推薦。
 著者は元モサド部員。本物です。
 情報機関の仕事がどういうものか、よく分かります。


●三森ゆりか「外国語を身につけるための日本語レッスン」白水社2003

 中間日本語の解説。
 中間日本語とは主語や目的語をはっきり表した日本語のこと。
 外国語に翻訳しやすい日本語です。
 それを意識的に使うことで日本語力が向上するとのこと。  

●モーティマー・J. アドラー、C.V. ドーレン「 本を読む本」講談社学術文庫1997

 世界的ロングセラー。読書術系の本の元祖です。

  
●アンブローズ・ ビアス「悪魔の辞典」岩波書店1964

 ブラックジョーク集です。
 少ないですが、使えそうなジョークもあります。

●一龍斎 貞水「心を揺さぶる語り方―人間国宝に話術を学ぶ」日本放送出版協会・生活人新書2007

 話芸を磨く前に人格を磨きなさい。
 そして自分のスタイルを創りなさい。


●秋月 龍「無門関を読む」講談社学術文庫2002

 公案禅の教科書「無門関」の解説書。

  
●中野東禅「人生の問題がすっと解決する名僧の一言」三笠書房2007

「天命を安んじて、人事を尽くす」が一番気に入りました。
 人事を尽くして天命を待つ、の逆ですね。


●逢沢明「京大式ロジカルシンキング」サーマーク文庫2008

 ハイパーマップ法の紹介。
 マインドマップと似ていますが、直感を重視するのが特徴。
 後半は論理学の入門書的内容。


●松尾昭仁「誰にでもできる「セミナー講師」になって稼ぐ法」同文舘出版2006

 セミナーの運営方法、集客方法などを解説。

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