別冊宝島編集部「「運動神経」の革命」宝島社2008
八重洲ブックセンタのアウトレットコーナーで発見。定価562円のところ260円。帯に「運動神経は簡単に鍛えられる!」と魅力的な文言があったので、つい買ってしまいました。
運動神経というのは、一見、筋肉やら骨格やらに存在するハードウエアのように思えますが、実は脳ミソに蓄積された情報と、その情報をうまく引っ張り出したり組み合わせたりするロジックにほかなりません。
問題はこのロジック。一般的な思考と違って、運動では俊敏さが命なので、とにかくシンプルにして、体がスムーズに動くようにしなければならない。
ところが下手な指導だと「あれを直せ、ここをこうしろと」ロジックをどんどん複雑にさせてしまうため、ますます動きがぎこちなくなるという話です。
ハーバードのティモシー・ガルウェイという先生の「インナーゲーム」という方法では、このあれもこれもと考えてしまうのをエゴ(自我)、で勝手に体が動くのをセルフ(自己)と呼んでいて、要はエゴを抑えてセルフを高める訓練をするのだそうです。
むかし武道をやっていたときの訓練法もまったくそうでしたし、松岡修造がよくテレビでやってるテニス教室なんかも、虫取り網でボールをキャッチさせたり、まさにセルフを誘導するもの。
翻ってゴルフの練習(最近ぜんぜんやってないが)なんかは、エゴ丸出し。だから上達せんのだなあ、と納得しました。
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