ゲーム理論

ゲーム理論では、バブル崩壊のメカニズムをこう説明する。

サラリーマン(特に大企業)は、個人の利益を最優先する。
そのため、個人的リスクの最も少ない行動をとる。
「このままでは危ない」と気づいたときでも、それを指摘して予想が外れたときのリスクと、黙っていて予想通りになったときのリスクを比較し、結局、黙って前例通りやる方が得、と判断してしまう。
その結果、どんな企業も基本的には破滅に向かう。
破綻するのが分かっているのに、実際に破綻するまでは誰もサブプライムから手を引けない、それもこの理屈で説明できる。

プラグマティック(実利優先的)な社会は、必ず経済恐慌を繰り返す。
共産主義は、飢えすら、なくせなかった。

どうしたらよいのか。
一つの答えは、世界を徹底的に法律でしばることである。
韓非子(法家)思想である。
短期的には成功するだろう。
しかし効率(生産性)は確実に低下する。
平和だが、つまらない社会になる。
そういう社会に人間は耐えられない。だから長期は無理である。

もう一つの答えが、孔子のいう「徳と礼」を実現した世界である。桃源郷である。
但し実現は、ほぼ不可能。
「徳のある人間」というのが、実はどこにも存在しないからである。
孔子自身、自分に徳があるか分からないと言っているぐらいだ。

とはいえ、やはり これを目指すべきだろうと思う。特に日本は。

しかし当面は法家かな。
破綻企業の役員が、何億円もボーナスもらう、それはいくらなんでも許せんもんね。

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