読書生活2009年6月号

読書生活6月号です。

2009年 上期決算!

後半ダッシュしましたが、前半の読書不足をカバーしきれず。
上期はトータル86冊+コミック38冊でした。

年間200冊!はかなりきつそうですが、
とにかくがんばります!!


<おすすめ>

①西林克彦「「わかる」のしくみ」新曜社1997

「わかったつもり」という状態について考察している本です。
認知心理学の知見や、著者が実践している「わかったつもりを脱出」授業の様子もたくさん紹介されています。問題感知力を鍛える方法を考える上で、たいへん参考になりました。


②齋藤喜則「問題解決プロフェッショナル 思考と技術」ダイヤモンド社1997

論理思考の教科書です。例題が多くて非常に勉強になりました。
問題解決力をつけるにはどうしたらよいか。フレームワークや技術をいくら学んでも、それだけではダメ。
「考え続けること」が大事、とのことです。含蓄ありますねぇ。


③苅谷剛彦「知的複眼思考法」講談社1996

これも広い意味では論理思考の技術書です。しかし「常識を疑う」という一点に集中しています。
目からうろこの例題。東大での授業風景も非常に面白かったです。
図書館で読みましたが、ブックオフで見つけたので即買い。


④トニー・ブザン「頭がよくなる本 日本語第三版」東京図書2006

マインドマップの定番入門書です。
なるほど、と思いました。
放射思考という方法論は実にすばらしい。すっかりマインドマップにはまっています。


<いただきもの>

①芦辺洋司「超ガラパゴス戦略 日本が世界で勝つ価値創出の仕掛け」ウエイブ出版2009

なんでもかんでも「グローバルスタンダード」という思想。最近ようやく反省の兆しが見えてきました。
この本も「ガラパゴス化でよいのだ」という主張です。

競争力の源泉は「独創性」です。
その対極に位置する「グローバルスタンダード化」なんちゅうのは、結局、負け組みへの片道切符でしかないのです。当たり前ですよ。
しかしそれを言っちゃいけない、悪い空気が続いてきた。
お陰でわが国は最貧国(先進国の中で)に転落ですよ。

こういう本がもっと出版されて、流れを変えてほしいと思います。


<まあまあ>

①トニー・ブザン「ザ・マインドマップ」ダイヤモンド社2005

上記の「頭がよくなる本」とほぼ同じ内容ですが、こちらは理論解説が少ない。
その代わりマインドマップの実例をカラーで収録しています。


②石井裕之「コミュニケーションのための催眠誘導」光文社知恵の森文庫2006

恋愛系のコミュニケーションで使えるテクニックの解説本です。
もちろん一般的なビジネスコミュニケーションにも応用できると思います。


③童門冬二「将の器 参謀の器」青春文庫2001

戦国時代から江戸時代の武将や参謀の逸話を現代風にアレンジして収録しています。
やっぱ戦国のリーダは器が大きい。


④童門冬二「部下の心をつかむ江戸の人間学」集英社文庫2000

上記の本と同じような構成です。もちろん収録エピソードは異なります。


⑤土井健郎「「甘え」の構造」弘文堂1971

いまや古典の部類に入りますが、名著とよばれる本ですね。
日本人論かと思いきや実は人間論。
海外でも結構読まれているそうです。
「甘え」というキーワードで人間の行動すべてを分析しちゃうという恐るべき内容です。濃密です。


⑥三輪一郎「SEのための26の交渉テクニック」翔泳社2004

SE系コミュニケーション技術書。
私の分類では「会話コントロール型」に入ります。


⑦大田信男ほか「コミュニケーション学入門」大修館書店1994

短大の教科書用として書かれた本だそうで、ものすごく分かりやすく、しかも内容が濃いです。
言語学から認知心理学まで非常に広い範囲のエッセンスがまとめてあります。


⑧苫米地英人「洗脳」三才ブックス2008

カルト宗教の洗脳技術について解説した本です。


⑨児玉光雄「誰でも天才になれる77の方法」廣済堂文庫2002

脳トレ方法77連発。


⑩福島章「犯罪心理学入門」中公新書1982

収録されている犯罪はちょっと古いものが多いですが、内容的にはそれほど古さを感じません。
心理学的にはDSMを使用した分析です。


⑪齋藤孝「座右のゲーテ」光文社新書2004

「ゲーテとの対話」から名言をピックアップしたものです。


⑫佐藤優・鈴木琢磨「情報力」イーストプレス2008

インテリジェンス専門家の二人が北朝鮮問題について語り明かすという内容。

⑬佐藤優・手嶋龍一「インテリジェンス武器なき戦争」幻冬舎新書2006

今後は相手が手嶋さん。


⑭西林克彦「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因」光文社新書2005

おすすめコーナーの「「わかる」のしくみ」とほぼ同じ内容です。
少しだけ内容がうすくなっています。


⑮ジャネット・ブラウン「ダーウィンの「種の起源」」ポプラ社2007


「種の起源」の解説本ですね。


⑯ロジャー・ペアマン他「MBTIへの招待」金子書房2002

性格分析の国際標準?MBTIの解説書です。
想像以上に詳しく書かれていて、たいへん参考になりました。

⑰石井貴士「本当に頭がよくなる1分間勉強法」中経出版2008

書店のベストセラーコーナに並んでいたので立ち読み。
1分で本が読める方法と表紙に書いてあったので、この本を読むのに試してみました。
さすがに1分は無理でしたが、10分ほどで終わりまで読めました。
本屋さんすみません。

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