読書生活2008年9月号

先週、小学校の通学路で「横断中」の旗をもって立ちました。

PTAの仕事です。


<おすすめ>
野村進「調べる技術・書く技術 」講談社現代新書2008

ジャーナリスト系文章読本です。
情報収集の方法、記事を書くときのチェックリストなど。


藤田節子「キーワード検索がわかる」ちくま新書2007

データベースの原点は図書館にあった!?
目的の情報のたどり着く方法をデータ検索の歴史を交えて解説。
DB技術者は必読。


福岡伸一「生物と無生物のあいだ」講談社現代新書2007

遺伝子工学の歴史と最新の研究課題。
科学者たちの熾烈な競争の歴史。
DNAモデル(二重らせん)発表者の不正な情報取得など、生臭い話もあり最後まで飽きません。


三田誠広「天気の好い日は小説を書こう―ワセダ大学小説教室」集英社文庫2000

ワセダ大学小説教室シリーズの第一弾。
文章表現の基本を解説。


茂木健一郎「思考の補助線」ちくま新書 2008

著者渾身の哲学書。
「世界を引き受ける」というフレーズに情熱を感じます。


梅田望夫「ウェブ進化論」ちくま新書2006

ネットの「あちら側」はものすごい勢いで進化しています。
SaaSなんて企業情報システムには使えんよ、なんて言ってられるのもせいぜい後10年か?
知識の価値が極端に低下する世界が来るかもしれない。
私のような凡人はこの先どうしたらよいのか?
活路を見出さねば終わりですね。あせります。


<まあまあ>

米原万理「必笑小咄のテクニック」集英社新書2005

ジョークを内容ではなくテクニック面から分類。


三田誠広「書く前に読もう超明解文学史―ワセダ大学小説教室」集英社文庫2000

ワセダ大学小説教室シリーズの第三弾。完結編です。
日本文学の歴史。作家たちのテーマなどを解説。


三田誠広「聖書の謎を解く―誰もがわかる福音書入門」ネスコ1997

旧約新約聖書をまとめて解説しています。


柳田国男「日本の昔話」新潮文庫1983

柳田先生は昔話集を何冊か刊行されています。これは最も初期のもの。
日本の昔話を概観するのに便利です。


夢枕獏「仰天・文壇和歌集」集英社文庫2002

超人気作家が遊び心で書いた和歌集です。


梅田望夫・平野啓一郎「ウェブ人間論」新潮新書2006

対談集です。
平野さんは芥川賞作家。30歳ぐらいの若者です。
二人の立場が微妙に入れ替わりながらハイブローな会話が進みます。


矢幡洋「あなたの話は、なぜまわりくどいか」中公新書ラクレ2006

コミュニケーション力向上のための本です。
しかし分析の枠組みが面白い。精神医学の人格障害研究の成果を使っています。
まわりくどい話をする人は「強迫性人格」が強いそうです。


仲正 昌樹「ネット時代の反論術」文春新書2006

ネット時代というのは、言われなき誹謗中傷を受けやすい時代。
そんな時の対処法。
小泉元首相や小沢代表のテクニックなど。


日本語力向上会議「デキる人は説明力をこう磨く」角川学芸出版2008

日本語で飯を食っている人たちが何人かで執筆。

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