物語構造①

時代を越えて、多くの人に読み続けられている物語(ストーリー)。
そういうものには、人の心を惹きつける「一定の型」があるのでは?
そう考えて、神話や民話の「型」を研究した人たちがいます。

その研究成果、小説やドラマやCMの製作現場で利用されているそうです。
「プレゼンテーションの塾」でも、ちゃっかり取り入れているところがあります。

我々も使わぬ手はありませんね。

本日は手抜きで、代表的な人のご紹介だけ。


①ウラジーミル・Я・プロップ(旧ソ連)
「昔話の形態学」。昔話の構造を31の機能に分類。
当初あまり注目されていなかったが、②のお陰で大ブレーク。
この研究成果を利用した「物語自動作成ソフト」というのがアメリカにはあるそうです。
実際にシナリオライターたちが使っているとか。
ネットにもたくさん記事があります。
一度見ておいても損はなし、と思います。

②レヴィー=ストロース(フランス)
「神話構造の分析」。
「物語の構造分析」という研究テーマを世間に広めた立役者。
Narrative Structure(物語構造)という言葉もメジャーにしました。
この言葉、プレゼン塾のパンフ(Web)でも見ます。
しかしこの人の分析手法、技術的に不透明なところが多く、他の人には継承されていない(ていうか、できない)らしいです。

③柳田國男(ジャパン)
「日本の昔話」。いわずと知れた「民俗学の大家」。
「民話」の研究もされているのですね。
構造ではなく、類型の研究です。

④アンティ・アールネ(フィンランド)、スティス・トンプソン(米国)
「昔話の分類」。柳田先生同様の類型研究ですが、網羅的かつメッシュが細かい。
この人たちの物語型分類(タイプ・インデックス)はAT分類(二人の頭文字をとったもの)と呼ばれ、この分野の世界標準になっています。

いかがでしょうか?

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