読書生活2010年3月号
長らく更新をさぼり、誠に申し訳ございませんでした。
5月末で会社を辞めることになり、準備やら後処理やらでバタバタしておりました。
具体的には、
★住宅ローン借り換え(なんとか成功。期間5年短縮。支払額も年40万程度ダウン。ただし変動金利なのでハイリスク)
★JUAS研究報告の準備(報告会は乗り切ったが報告書はまったく書けておらず)やら、
★年金など「小金の運用」をどうするか検討(結局、打つ手無しと判明。現状維持です)
★健康保険をどうするか(国保にしました)
★墓をどうするか(結論出ておらず)
★車を買うかどうか(無期延期)
★新しいパソコン買うかどうか(これまた無期延期)
★レンタルサーバの検討(まったく進んでおらず)
★そして転職先探し。。。
という感じ。
おかげで読書量も激減しました。。。
まあ言い訳はこのへんにしまして。
さっそく3月号をはじめたいと思います。12冊でした。
■500冊カウントダウンは:★残り56冊!★
(読書生活 通算444冊+コミック38冊)
<おすすめ>
①天野敦之「会計のことが面白いほどわかる本」中経出版2006
会計の入門書です。20万部超のベストセラー。
時価会計の概要など、非常にわかりやすいです。
②ダイアン・トレーシー「明日から仕事が絶対好きになる7つのルール」ベストセラーズ
自己啓発本です。このカテゴリーの本としては、久々にためになる思えた本です。
中に最近よく聞く「ライフワークバランス」の説明があったのですが、まさに目からウロコ。完全に誤解してたことが分かりました。「しっかり仕事するために心身を休めること」ではないんですね。
<まあまあ>
①森鴎外「山椒大夫。高瀬舟、阿部一族」角川文庫1967
森鴎外後期の時代小説を集めたものです。
日露戦争後の作品、特に「阿部一族」を読みたかったので購入しました。
これは現代のサラリーマン社会にも通じる悲しい話。
もしかすると山崎豊子作品の原点かも?と思います。
あと、やたら難しい漢字・単語が頻出します。
この本には注釈がついていたので助かりましたが、もしなかったら読むのきつかったと思います。
昔人は、当然そんなものなしで読んでいたわけで、語彙力すごかったんですね。感心します。
②角川書店編「枕草子」角川ソフィア文庫2001
いつものビギナーズクラッシク。
枕草子は全体の約半分が、「春はあけぼの」みたいな類聚的章段。
これはアリストテレス的厳密な言葉の列挙ではなくて、あくまで感覚的な、思いついたものをただ並べたという趣のものです。とはいうものの、ただの思いつきということはあり得ないわけで、その裏にはちゃんとした計算があるのでしょう。それがいったい、どいうものかは、浅学菲才の身ではまったく見当つきませんが。
残りの部分は今でいうエッセイ。随想的章段とか日記的章段に分かれます。
よく言われるように、はじめの方は、若くて自身満々、男にもモテモテな様子、次に、それなりに安定した夫婦生活、そして最後の方は、男が誰もよりつかなくなって寂しい老後、という話になってきます。
清少納言には才気煥発で男勝りな印象がありますが、実はものすごく男への依存心が強くて、もしかするとエディプスコンプレックスだったのではないかと思います。ところが、とにかく男女のことには不器用で、淋しさをストレートに表現したり、男をおだてたり、ができない。それで、男が寄り付かなくなるのです。
こういう人とつきあいたい男は、今も昔も少ないですね。
③竹内一郎「人は見た目が9割」新潮新書2005
一時、やたろと目に付いた本です。ようやく100円コーナーに出てきたので購入。
心理学とか脳科学とかの本かと思ってましたが、実際は演劇とかマンガとかベースの本でした。
④関根愼一「となりのクレーマー」中公新書ラクレ2007
これもかなり売れた本ですね。
著書はデパートでクレーム対応をやっていた人です。
一番厄介なのは、定年後のじいさんだとか。
一見紳士然としていながら、平気で無茶なクレーム言い出す人が多いそうです。
自分もそうならぬよう注意したいものです。
⑤高島俊男「本が好き 悪口言うのはもっと好き」
文藝春秋だったかな?の連載エッセイなどを集めた本です。
タイトル通り辛口な内容ですが、情報量はすごい。勉強になります。
この本では、特に、李白と杜甫を中心とした漢詩の話。ものすごくよかったです。
この先生の学識の高さにはいつも感心します。
⑥新井紀子編「私にもできちゃった! Net Commonsで本格ウエブサイト」近代科学社2007
政府の肝いりで開発されているフリーCMSツール、Net Commonsの解説書です。
非常に分かりやすい。
⑦中村裕「やつあたり俳句入門」文春新書2003
芭蕉、子規、虚子という三大スターの作品とバックグランドについて分かりやすく解説した本。
芭蕉の本職が実は土建会社社長だったとか、虚子ってものすごく商売人だったとか。
知らないことがいっぱいありました。たいへん勉強になりました。
⑧釈宗演「人生の名著「菜根譚」」知的生き方文庫1997
「菜根譚」というのは、明の万歴年間に洪自誠というオッサンが書いたとされる本です。
日本でも広く読まれてきた本です。
内容的には論語をビジネス書っぽくした感じ。
⑨清家洋二「決められない 優柔不断の病理」ちくま新書2005
優柔不断という現象がいったいどういう原因で発生するのか、について解説した本です。
精神病の一種ということではなくて、結局、保身に由来するんですね。
⑩伊藤明「人望とはスキルである」光文社新書2003
心理学ベースのリーダー論です。どうすればよいかを具体的に解説しています。
「よいリーダーは部下を育てるが、わるいリーダーは部下を選んでばかりいる」というのは蓋し名言と思いました。
5月末で会社を辞めることになり、準備やら後処理やらでバタバタしておりました。
具体的には、
★住宅ローン借り換え(なんとか成功。期間5年短縮。支払額も年40万程度ダウン。ただし変動金利なのでハイリスク)
★JUAS研究報告の準備(報告会は乗り切ったが報告書はまったく書けておらず)やら、
★年金など「小金の運用」をどうするか検討(結局、打つ手無しと判明。現状維持です)
★健康保険をどうするか(国保にしました)
★墓をどうするか(結論出ておらず)
★車を買うかどうか(無期延期)
★新しいパソコン買うかどうか(これまた無期延期)
★レンタルサーバの検討(まったく進んでおらず)
★そして転職先探し。。。
という感じ。
おかげで読書量も激減しました。。。
まあ言い訳はこのへんにしまして。
さっそく3月号をはじめたいと思います。12冊でした。
■500冊カウントダウンは:★残り56冊!★
(読書生活 通算444冊+コミック38冊)
<おすすめ>
①天野敦之「会計のことが面白いほどわかる本」中経出版2006
会計の入門書です。20万部超のベストセラー。
時価会計の概要など、非常にわかりやすいです。
②ダイアン・トレーシー「明日から仕事が絶対好きになる7つのルール」ベストセラーズ
自己啓発本です。このカテゴリーの本としては、久々にためになる思えた本です。
中に最近よく聞く「ライフワークバランス」の説明があったのですが、まさに目からウロコ。完全に誤解してたことが分かりました。「しっかり仕事するために心身を休めること」ではないんですね。
<まあまあ>
①森鴎外「山椒大夫。高瀬舟、阿部一族」角川文庫1967
森鴎外後期の時代小説を集めたものです。
日露戦争後の作品、特に「阿部一族」を読みたかったので購入しました。
これは現代のサラリーマン社会にも通じる悲しい話。
もしかすると山崎豊子作品の原点かも?と思います。
あと、やたら難しい漢字・単語が頻出します。
この本には注釈がついていたので助かりましたが、もしなかったら読むのきつかったと思います。
昔人は、当然そんなものなしで読んでいたわけで、語彙力すごかったんですね。感心します。
②角川書店編「枕草子」角川ソフィア文庫2001
いつものビギナーズクラッシク。
枕草子は全体の約半分が、「春はあけぼの」みたいな類聚的章段。
これはアリストテレス的厳密な言葉の列挙ではなくて、あくまで感覚的な、思いついたものをただ並べたという趣のものです。とはいうものの、ただの思いつきということはあり得ないわけで、その裏にはちゃんとした計算があるのでしょう。それがいったい、どいうものかは、浅学菲才の身ではまったく見当つきませんが。
残りの部分は今でいうエッセイ。随想的章段とか日記的章段に分かれます。
よく言われるように、はじめの方は、若くて自身満々、男にもモテモテな様子、次に、それなりに安定した夫婦生活、そして最後の方は、男が誰もよりつかなくなって寂しい老後、という話になってきます。
清少納言には才気煥発で男勝りな印象がありますが、実はものすごく男への依存心が強くて、もしかするとエディプスコンプレックスだったのではないかと思います。ところが、とにかく男女のことには不器用で、淋しさをストレートに表現したり、男をおだてたり、ができない。それで、男が寄り付かなくなるのです。
こういう人とつきあいたい男は、今も昔も少ないですね。
③竹内一郎「人は見た目が9割」新潮新書2005
一時、やたろと目に付いた本です。ようやく100円コーナーに出てきたので購入。
心理学とか脳科学とかの本かと思ってましたが、実際は演劇とかマンガとかベースの本でした。
④関根愼一「となりのクレーマー」中公新書ラクレ2007
これもかなり売れた本ですね。
著書はデパートでクレーム対応をやっていた人です。
一番厄介なのは、定年後のじいさんだとか。
一見紳士然としていながら、平気で無茶なクレーム言い出す人が多いそうです。
自分もそうならぬよう注意したいものです。
⑤高島俊男「本が好き 悪口言うのはもっと好き」
文藝春秋だったかな?の連載エッセイなどを集めた本です。
タイトル通り辛口な内容ですが、情報量はすごい。勉強になります。
この本では、特に、李白と杜甫を中心とした漢詩の話。ものすごくよかったです。
この先生の学識の高さにはいつも感心します。
⑥新井紀子編「私にもできちゃった! Net Commonsで本格ウエブサイト」近代科学社2007
政府の肝いりで開発されているフリーCMSツール、Net Commonsの解説書です。
非常に分かりやすい。
⑦中村裕「やつあたり俳句入門」文春新書2003
芭蕉、子規、虚子という三大スターの作品とバックグランドについて分かりやすく解説した本。
芭蕉の本職が実は土建会社社長だったとか、虚子ってものすごく商売人だったとか。
知らないことがいっぱいありました。たいへん勉強になりました。
⑧釈宗演「人生の名著「菜根譚」」知的生き方文庫1997
「菜根譚」というのは、明の万歴年間に洪自誠というオッサンが書いたとされる本です。
日本でも広く読まれてきた本です。
内容的には論語をビジネス書っぽくした感じ。
⑨清家洋二「決められない 優柔不断の病理」ちくま新書2005
優柔不断という現象がいったいどういう原因で発生するのか、について解説した本です。
精神病の一種ということではなくて、結局、保身に由来するんですね。
⑩伊藤明「人望とはスキルである」光文社新書2003
心理学ベースのリーダー論です。どうすればよいかを具体的に解説しています。
「よいリーダーは部下を育てるが、わるいリーダーは部下を選んでばかりいる」というのは蓋し名言と思いました。
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