自立のため
なんでそんなに本読んでるの? と、聞かれることがある。
答えは簡単。「知識を得るため」である。それ以外に理由などない。
すると、多くの人は「そんなことは分かってる。だからなんの知識を得るためかを聞いてるんだ」とイラつき気味に聞き返してくる。
分かっているなら、それでよいではないか。それ以上何を聞きたいのだろうと思う。
とにかく「なんの知識を」と言われたって答えようがないのである。
こういう人はたぶん、知識あるいは情報は、直接的に何かに利用する(しかない)ものという思い込みがあるのだろう。たしかにその類の知識はたくさんあるし、日々生きていく上で必要である。たとえば、どの銀行のローン金利が安いかとか、どこのケーキがおいしいかとか、どうやったら頭よさげに見えるかとか。
こういう知識は、言い方を変えると戦術情報といえる。戦術情報は、当面の手段(軍隊なら個別の戦闘)を遂行するために必要な情報である。
日本の軍隊は、戦術情報の取得や活用においてはたいへん優秀だったといわれる。
そういえば聞こえはよいが、実はそれしかやっていなかったのでる。進駐軍(GHQ)は、まさかそんな筈は、と信じなかったそうである。ところがいくら探してもそれを覆す証拠も証言も出てこない。たいへん驚いたようである。
では進駐軍はどういう情報(知識)があるはずだと思ったのだろうか。
それは戦略情報である。戦略とは目的や目標を設定すること、あるいは絞り込むことである。戦争でいえば、どういう形で終わらせるのか決めておくことである。ところが大東亜戦争時の日本軍には戦略がまったくなかった。だから戦略情報もなかったのである。
これを別の視点からとらえると、旧日本軍には、課題解決能力はあったが、課題設定能力がなかったといえる。これは結局、他国の行動に反応していただけで、思想的・文化的に自立できていなかったということだ。
私は旧日本軍みたいになりたくないので本を読むのである。自分の戦略を設定するため、自立するためである。そのためにどういう知識が必要かなんてわからない。集めた知識が役に立つかどうかも、今は分からない。
しかし、納得いく戦略を立てるためには、そうやって手当たり次第にインプットするしかないですよ。デカルトも方法序説の中で似たようなこと言ってます。
答えは簡単。「知識を得るため」である。それ以外に理由などない。
すると、多くの人は「そんなことは分かってる。だからなんの知識を得るためかを聞いてるんだ」とイラつき気味に聞き返してくる。
分かっているなら、それでよいではないか。それ以上何を聞きたいのだろうと思う。
とにかく「なんの知識を」と言われたって答えようがないのである。
こういう人はたぶん、知識あるいは情報は、直接的に何かに利用する(しかない)ものという思い込みがあるのだろう。たしかにその類の知識はたくさんあるし、日々生きていく上で必要である。たとえば、どの銀行のローン金利が安いかとか、どこのケーキがおいしいかとか、どうやったら頭よさげに見えるかとか。
こういう知識は、言い方を変えると戦術情報といえる。戦術情報は、当面の手段(軍隊なら個別の戦闘)を遂行するために必要な情報である。
日本の軍隊は、戦術情報の取得や活用においてはたいへん優秀だったといわれる。
そういえば聞こえはよいが、実はそれしかやっていなかったのでる。進駐軍(GHQ)は、まさかそんな筈は、と信じなかったそうである。ところがいくら探してもそれを覆す証拠も証言も出てこない。たいへん驚いたようである。
では進駐軍はどういう情報(知識)があるはずだと思ったのだろうか。
それは戦略情報である。戦略とは目的や目標を設定すること、あるいは絞り込むことである。戦争でいえば、どういう形で終わらせるのか決めておくことである。ところが大東亜戦争時の日本軍には戦略がまったくなかった。だから戦略情報もなかったのである。
これを別の視点からとらえると、旧日本軍には、課題解決能力はあったが、課題設定能力がなかったといえる。これは結局、他国の行動に反応していただけで、思想的・文化的に自立できていなかったということだ。
私は旧日本軍みたいになりたくないので本を読むのである。自分の戦略を設定するため、自立するためである。そのためにどういう知識が必要かなんてわからない。集めた知識が役に立つかどうかも、今は分からない。
しかし、納得いく戦略を立てるためには、そうやって手当たり次第にインプットするしかないですよ。デカルトも方法序説の中で似たようなこと言ってます。
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