田北 百樹子「問題社員の取扱説明書」PHPビジネス新書2010

問題社員というのは、こういう連中です。
超自己チューでまったく仕事をしないか、仕事が雑で他人に迷惑をかけたり顰蹙を買ったりと問題ばかり起こす。にもかかわらず、反省はまったくなし。自分は悪くない。悪いのは、上司や会社。そう主張して憚らない。

著者は社会保険労務士で、問題社員への対応について企業からたくさん相談を受けてきたのだそうです。で、本書では実際にあった話をいくつか紹介しています。

たとえば、こんなの。

■上司や先輩に挨拶をしない新入社員
部長がその新入社員に注意したところ「部長だって挨拶しなかったじゃないですか。上の方が手本を示すべきではないですか」と逆に食ってかかられた。さらに「自分の指導力のなさを人に押しつけるのはどうかと思います」とまったく反省の色なし。

■仕事のミスが多いのに反省なし
お客さまの個人情報満載の書類を、郵送しておいてと指示したところ、わかりましたと返事したにもかかわらず、FAXで送付。郵送かFAXか迷ったらまず確認だろう?と注意したところ「たぶん大丈夫だと思いました」と言い返してくる。FAXで送るなら、相手に連絡してから送るルールになってるだろう?と問い詰めると、送れと言われたのでそうしただけですよ、と逆ぎれ。あげく、そもそもそんな大事な種類を他人にまかせる方が悪い、きちんとしたマニュアルが無いから悪いのだ、と全部他人のせいにする。

こういうやついます。全然いますよね。

著者いわく。
①問題社員は近年増加している。その原因はゆとり教育にある。
②問題社員を改心させることは不可能。
③したがって、今後企業は問題社員を入社させない工夫や、入社してきても大丈夫なような対策を講じておく必要がある。

①は、う〜ん、そうかなのかあ。。。
問題社員は、昔からいましたし、むしろ年寄りの方が多い気もします。
だから、ゆとり教育というよりも、左翼的教育(個人権利優先、国民国家意識の否定、反日思想の植え付け)の影響のほうがよっぽど大きいのではないかと思います。

②と③はまったく同感です。
ただあんまりギスギスはしたくないですけどね。

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