安藤優一郞「江戸っ子の意地」集英社新書2011
ここでいう江戸っ子というのは、幕末から明治初期にかけて活躍した元幕臣たちのことです。
明治維新以降、日本が急速に西洋文明を吸収し、あっという間に、一流国の仲間入りできたのは日本人に次のような基盤があったからだと思います。
①世界一の識字率
②金を汚いもの、金儲けを悪いこととする、物欲を忌避する倫理意識が国民全体に浸透していたこと。特に支配階級の武士において、その精神が徹底されていたこと。
これがあったからこそ、日本は植民地にならなかったと思います。
現在の日本はなにかというと「金」ですからね、 むかしのインドや中国と同じで、もはやどこかの国の植民地なのかもしれません。
③人材登用が非常に柔軟かつ大胆に行われたこと
この本がテーマにしているのは特に③の部分です。
薩摩、長州だけでは新国家を運営するための人が全然足りなかったという事情もあったと思いますが、明治政府はたいへん早い時期から、佐幕勢力からもどんどん人材をヘッドハンティングしているのですね。福地源一郎、渋沢栄一、益田孝ほか。
あと、明治維新直後、一時的に武士人口が激減し、江戸が閑散として活気を失ったころのことも詳しく書かれていました。明治政府は一時、江戸市中で、桑茶畑とか、牧場経営を推奨したとのこと。そんな時期があったとは全然知りませんでした。そういえば丸の内もただの竹林だったといいますしね。
たいへん勉強になりました。
明治維新以降、日本が急速に西洋文明を吸収し、あっという間に、一流国の仲間入りできたのは日本人に次のような基盤があったからだと思います。
①世界一の識字率
②金を汚いもの、金儲けを悪いこととする、物欲を忌避する倫理意識が国民全体に浸透していたこと。特に支配階級の武士において、その精神が徹底されていたこと。
これがあったからこそ、日本は植民地にならなかったと思います。
現在の日本はなにかというと「金」ですからね、 むかしのインドや中国と同じで、もはやどこかの国の植民地なのかもしれません。
③人材登用が非常に柔軟かつ大胆に行われたこと
この本がテーマにしているのは特に③の部分です。
薩摩、長州だけでは新国家を運営するための人が全然足りなかったという事情もあったと思いますが、明治政府はたいへん早い時期から、佐幕勢力からもどんどん人材をヘッドハンティングしているのですね。福地源一郎、渋沢栄一、益田孝ほか。
あと、明治維新直後、一時的に武士人口が激減し、江戸が閑散として活気を失ったころのことも詳しく書かれていました。明治政府は一時、江戸市中で、桑茶畑とか、牧場経営を推奨したとのこと。そんな時期があったとは全然知りませんでした。そういえば丸の内もただの竹林だったといいますしね。
たいへん勉強になりました。
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