宋 文洲「ダメな会社ほど社員をコキ使う」徳間書店2005

会社の本棚にあったのでちらっと読んでみたところ、結構面白かったので一気に読んでしまいました。まわりの人に聞いても置いた覚えがないとのこと。いったい誰が置いたんだろう。まあいいけど。
内容的には、よくありがちな間違った戦略みたいのを指摘した本です。
残念ながら絶版しているようですが、結構勉強になりました。

■日本の経営者には「攻め=真似」と勘違いしている人が少なくない
特に古い世代には、これが多いとのこと。
著者は、その原因を、戦後の日本にはソニーとか松下の猿真似で成功した会社がわんさかあって、その成功体験からいまだ抜けきっていないからだとばっさりと。まったく同感です。

■小さなところからの改善は逆効果
著者いわく、「カイゼンとは「この業務はいらない」という業務全般の見直しのことで、それを判断するのは企業トップの仕事。トップは現場におりて、現場のスタッフといっしょにその実情を理解し、改善を決める。それが重要です」。
続けていわく、「ところが多くの日本企業では、現場の人間に改善を求めるために、すでに「いらない業務」になっているのに、どう速くやるかという改善になってしまうことが多いのです」。
たしかにそういうことは多いと思います。
仕事がいくらでもある、作れば作っただけ売れるという右肩上がりの時代には、そういった現場レベルのカイゼン運動もそこそこは、利益を多くするのに有効だったと思いますが、今はむしろ現場を疲弊させるだけで逆効果という話ですね。

■「できる営業マン」と「できない営業マン」
できるできないを分かつ一番大きな要因は、次につなげることができるかどうかだと。これって営業マンのみならずすべてのサラリーマンに言えますよね。

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