出口 汪「出口のシステム現代文 解法公式集」水王社2006
著者は予備校教師などをされていて、最近は大人向けの論理思考の本もたくさん出している方です。大本教の教祖で、合気道の植芝盛平の後援者でもあった出口王仁三郎の曾孫にあたるそうです。
大学入試の現代文の問題には結構興味がもっておりまして、特に東大の二次試験の問題なんかは、あまりにも壮絶な悪文なので、怖いもの見たさ的な感情から毎年楽しみに読んでいます。
この本も、社内文章教室で使う悪文サンプル(ネタ)を採ろうと思って購入したものでしたが、いやいやいやいや、いや。
国語問題を解くコツがレトリック的(論理思考的)な観点からたいへん分かりやすく解説してあって、軽く読み飛ばすつもりが、思わず真剣に読み込んでしまいました。たいへん勉強になりました。
こういう本が私の学生時代にもあったら、国語嫌いが直っていたかもしれません。ほんと残念。
◆論理の法則
①同一命題反復の公式
②対立命題の公式
◆文脈の法則
①個人言語(筆者が独自に使用しているキーワード的な言葉)は比喩的になる
②接続語は文と文、文と語句の論理的関係を表す
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