毛利 衛「日本人のための科学論」PHPサイエンスワールド新書2010
著者はみなさんご存じ。元宇宙飛行士で、現在は、蓮舫先生の名(迷?)ゼリフで逆に有名になった「日本科学未来館」の館長をされている毛利さんです。
この本は、未来館の様子を紹介しつつ、日本の科学技術振興における課題や対策について語るという体の本です。
◆アメリカのイノベーションは金儲け重視
日本のイノベーションは「これで金儲けしよう」ということから生まれるのではなく「これがあると便利だ」という気持ちから生まれると書かれています。 長年アメリカのNASAで活躍された方から、こういう言葉が出てくるとものすごく説得力がありますが、残念ながら現在の日本は、アメリカよりも全然「金儲け重視」になってしまった気がしますね。 井深大がSONYの設立趣意書に記した「自由闊達にして愉快なる理想工場」。それを取り戻すことこそが大事だと思います。
◆日本は誇りも思想もなかったがゆえに科学技術が発展した
日本人の伝統文化軽視、舶来信仰というのは悪い意味で語られることが多いですが、毛利さんはそいうある意味変わり身の早さみたいなところが、日本が短期間で科学技術を発展させた原動力になっているとおっしゃっています。これはまさに目からウロコ的なご指摘。なるほどなあと思いました。
この本は、未来館の様子を紹介しつつ、日本の科学技術振興における課題や対策について語るという体の本です。
◆アメリカのイノベーションは金儲け重視
日本のイノベーションは「これで金儲けしよう」ということから生まれるのではなく「これがあると便利だ」という気持ちから生まれると書かれています。 長年アメリカのNASAで活躍された方から、こういう言葉が出てくるとものすごく説得力がありますが、残念ながら現在の日本は、アメリカよりも全然「金儲け重視」になってしまった気がしますね。 井深大がSONYの設立趣意書に記した「自由闊達にして愉快なる理想工場」。それを取り戻すことこそが大事だと思います。
◆日本は誇りも思想もなかったがゆえに科学技術が発展した
日本人の伝統文化軽視、舶来信仰というのは悪い意味で語られることが多いですが、毛利さんはそいうある意味変わり身の早さみたいなところが、日本が短期間で科学技術を発展させた原動力になっているとおっしゃっています。これはまさに目からウロコ的なご指摘。なるほどなあと思いました。
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